【商用利用可】無料トークソフト「COEIROINK」のバージョン2の紹介【解説】
本日6月1日にCOEIROINK開発者のシロワニさん氏により「COEIROINK」の新たなバージョンが発表されました。
この記事では新バージョンについて一通り書いていきます。
🎉COEIROINK v2をリリースします!💫
— シロワニさん⭐️COEIROINK®︎🌙 (@shirowanisan) 2023年6月1日
COEIROINKは、VOICEVOXのエディタ・エンジンを利用しない、独自開発のUIに変わります。
今後、よりCOEIROINKに特化した追加機能や、操作性を実現するためにこの決断をしました。
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~目次~
新しいバージョン「v2」
v2とは?
COEIROINKはバージョン2より、VOICEVOXのエディタ・エンジンを利用しない、独自開発のUIに変わります。
これにより、COEIROINKはいわゆる「ボイボ系ソフト」ではなくなり、COEIROINK独自開発の音声合成ソフトウェアとなります。
VOICEVOXは大変素晴らしく高機能なUIではあったのですが、今後はよりCOEIROINKに特化した追加機能や、操作性を実現するためにこの決断をしました。
もちろんv1は旧バージョンとして、今後もダウンロード可能となる予定です。今後とも、COEIROINKをよろしくお願いします。
新たなバージョンとしてv2.0.0のβ版(以下「v2」)がリリースされました!
リリースされたv2は、従来のVOICEVOXの操作画面ではなく、COEIROINKに特化した独自のUIになります。
また、文面を見る限り(今はまだ対応していないようですが)今後も他ソフトとの連携などの従来の機能が使えるようになるみたいです。
なかなか面白い方向になってきましたね。
最初の主な改善点
- 音声生成速度・起動速度が向上しました。
- アクセントの調整方法が、よりCOEIROINKの性能を発揮できる調整方法に変わりました。
- スタイルの並び替えができるようになりました。
また独自開発機構の導入により、より柔軟にアップデート・機能改善を行える開発環境を構築できました。今後は上記のような改善を、より短期間の開発期間で提供できる見込みです。
生成速度や起動速度の上昇はとてもありがたいですね!
アクセントの調整方法が変わったとありますが 今までのVOICEVOXのようなアクセントの調整とはまた変わっているんでしょうかね。
このあたりについても後ほど確認します。
注意書き
- v2から「ボイボ系ソフト」ではなくなるため、現状のVOICEVOXのマルチエンジン機能で、VOICEVOXからCOEIROINKを呼び出すことはできなくなります。(COEIROINKv2からVOICEVOXを呼び出す仕組みは開発予定です。)
- エンジンが新しくなったため、今まで利用できていたCOEIROINK用のプラグインが利用できなくなる可能性があります。
- COEIROINKv2はまだ開発中で完成しておりません。現状は最低限の機能が実装できたのでベータ版として公開しております。
まだまだ発展途上のようですがとても期待できそうです。
プラグイン開発者の方へ
プラグインに関しては私にはよくわからないので省かせてもらいます
v2を使ってみる
ダウンロードする
現在v2は従来版とは違うページからダウンロードできるようになっており、公式サイト「ダウンロード」ページの「開発中のv2に関してはこちら」というところからダウンロードページに移動できます。
v2のダウロードは従来版と違い現在はBOOTHからのみとなっていますが、もちろん無料です。(従来版と同じページですが「開発中のv2ベータ版」からダウンロードできます)
というわけで実際に使ってみたいと思います。
ダウンロードが終わったら解凍します。
フォルダの構成
とりあえず解凍が終わったのでフォルダの構成を見比べて見ましょぅ。
v1はプログラム用の大量のフォルダと大量のファイルでかなりごちゃごちゃしていましたが、v2ではそれらが「engine」フォルダひとつにまとめられてスッキリしました。
私みたいなデスクトップにショートカットを作りたくない人間としてはexeファイルを探す手間が省けるので便利ですね。
「speaker_info」フォルダは依然と同様にキャラクターを追加すれば使えるようです。
※「d93140ec-d365-11ec-8f1d-0242ac1c0002」は筆者が追加したあみたろ様のMYCOEIROINKです。通常は「3c37646f-3881-5374-2a83-149267990abc」の「つくよみちゃん(れいせい)」のみが入っています。
起動してみよう
「COEIROINKv2.exe」を起動します。
なんかスッキリしましたね
このまましばらく待ちます
おおー!
なんというか、もう後ろに見えているものがいい感じにしゃれてるというか…
すごいです(小並感)
左上のボタン
まず左上の3つのボタンから。
これはv1でのツールバーに相当するボタンで、左から「ファイル」「キャラクター」「設定」となっています。
ファイル(左)
ファイルの詳細項目に関しては依然ほぼ変わらないですね。
キャラクター(中央)
これはキャラクターのデフォルトスタイルの選択ですかね。
+ボタンを押すとspeaker_infoフォルダ内のキャラクターに含まれるスタイルが表示されます。
ここで選んだスタイルが、ホーム画面でキャラクターを指定した時のデフォルトのスタイルになります。
設定(右)
「書き出しフォルダ固定」は、音声を保存する際に保存場所を尋ねず、指定した場所に保存するようにできます。
「txtファイルを音声保存と同時に書き出し」はそのまま、音声を書きだしたときに読み上げられるテキストを穂損してくれるようになります。(実況動画などを作るときは便利かもしれません)
キャラクターアイコン(大)
一番大きなキャラクターアイコンとスタイル名が表示されているところは、アイコンを押すと音声が再生されます。
このボタンからキャラクターやスタイルの変更はできませんのでお気を付けください。キャラクターやスタイルを変更するときはv1と同じように小さい方のキャラクターアイコンからです。
入力欄周辺のボタン類
テキスト入力欄横のボタン
一見すると増やした入力欄を削除する「×」のマークが一つだけですが、そこから左に少し動かすとさらに3つのボタンが表示されます(×ボタンと入力欄の縁の間にカーソルを合わせないと表示されません)
左から「音声を出力する」「音声を再生する」「入力欄を追加する」「入力欄を削除する」ボタンで、一番最初の入力欄は削除できません。
キャラクターアイコン(小)
ここからv1同様にキャラクターやスタイルの変更ができます。
キャラクター名部分を選択するとデフォルトスタイルに指定したものが選択されます。
スタイルが複数ある場合はキャラクター名部分にカーソルを合わせると横に各スタイルが表示されます。
入力欄下の+ボタン
これも入力欄を追加するボタンです。
アクセント表示集周辺のボタン類
アクセント表示右上の3つのボタン
左から「音声の再生」「前に戻る」「先に進む」です。
再生ボタンが至る所にあるって結構便利ですね。
アクセント表示横のボタン
上から「アクセントをリセット」「音声を出力」「音声を再生」します。
リセットボタンは前に戻るボタンを連打する必要がなくなるのでとても便利。
アクセントについて
今までとそこまで変わりませんが、v1ではVOICEVOXなどと同様につながっている部分はアクセントの上下が指定できなかったのが、v2では文字ごとに上下を指定できるようになり、幅広い表現が可能になりました(多分)
他ソフトとの連携について
v2からは今までの「ボイボ系」から外れた独自のUIに変わったため今までVOICEVOXなどと同様に使えていた連携がv2では使えなくなりました。
今後の更新でCOEIROINKからVOICEVOXを起動できるようにする、などの実装は目指しているそうですが当分は「非対応」の状態が続くと思われます。
YMM4ではカスタムボイス機能でどうにかなるそう
筆者は案の定環境が整っていないので試していませんが、シロワニさん氏によると「YMM4でCOEIROINKv2を呼び出すこと」はできないかもしれないですが「カスタムボイス機能を利用してCOEIROINKv2とYMM4を連携すること」は可能だそうです。
YMM4を利用している方は是非お試しください。
その他のソフトを利用している方は申し訳ないですがv1の方を引き続き使うか、解決策or代替案を考える必要があります。
COEIROINKv2とYMM4の連携に関して、現状はYMM4から直接COEIROINKv2を呼び出すことはできないかもしれませんが、YMM4のカスタムボイス機能を利用しての連携は可能です。私も今回のv2紹介動画はそうやって作成しました。よろしくお願いしますmm
— シロワニさん⭐️COEIROINK®︎🌙 (@shirowanisan) 2023年6月1日
おわりに
まだまだ先は長いですが、今後のアプデを期待したくなりますね!
COEIROINKのv1についてやMYCOEIROINKについては以前の記事で紹介しております。
もしよければそちらの方もご覧ください。
※この記事は2023年6月1日23時時点での情報から作成しています。